太陽と鷹とモンゴルの男:チャネリングメッセージ

目次

家族を失い自分も死んでいった男の赦しのお話

私がたまに参加する「プレジャーヨガ」(リサのアシスタント
ティーチャーであるゆうちゃんが主催しています)では、
ヨガと共に倍音を使ってコンタクトワークもします。
カードを引いて倍音を歌いながらそのエネルギーを感じるのです。 今回引いたカードは「鷹の意識」
ギャラクティックカード「48:アトランティス期」でした。
そのエネルギーを感じながらの倍音を始めるとすぐに、
モンゴルの草原で暮らす家族が視えてきました。
モンゴルの風景
素朴な暮らしをしている一家で
太陽を、大地を、風を
神として敬虔な心で生きてきた。

だけれど、ある年
流行病が家畜たちを襲って
みな死んでしまった。

一家にとって家畜は家族同様だった。
共に支え合っていたのだ。
その彼らを失った一家も生きる術を失った。
小さく体力のない者から死んでいった。


私の意識は
この一家の長である男性になっていた。
強い体を持った良い男であった。

最後まで生きて
全ての者が死んでいくのを見ていた。

大切にしていた家畜を失い、
愛していた我が子を失い、
慈しんできた妻を失った。

そうして今
この男も死に逝こうとしている。


男は大地に蹲りながら思う。

「神よ。私はあなたを信じ
 真心を持って生きてきた。

 なのに
 私の愛する者達は全て死に絶えた。
 私ももうすぐ死ぬだろう。

 私たちは何か間違えたのだろうか。
 何かあなたに対して不敬を働いたのだろうか。

 そう自分の胸に問うてみても
 やはり私の胸には何の濁りもないのだ。

 なのに私の家族は全て死んでしまった。


 大切にしていた家畜たち
 愛していた子どもたち
 慈しんでいた妻よ。

 お前達を守れなくてすまない。
 自分の無力さが本当に悲しい。」

男の流す乾いた涙は
彼の死が近いことを物語っていた。
空を飛ぶ鷹
ふと、上空を旋回している鷹に
気が付いた男は手を差し伸べ、願う。

「鷹よ。どうか
 私の心を神へ届けて欲しい。

 私たちは本当にあなたを敬っていたと。
 朝に晩にあなたに祈りを捧げ
 貢物をささげてきた。

 私たちには二心はなかった。
 それでも死んでしまった私の家族たちの
 ことを思うと本当に悲しい。

 鷹よ。どうかこの想いを届けて欲しい。

 ただあなたを敬っていたということ。
 そしてこの深い悲しみを。」
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ここで私はもうボロ泣きでした。
この男性のとても純粋な想いと
その痛みに共振して
ただ泣くことしかできませんでした。

ここで1回つながりは切れましたが、
その後もう一度つながると
男性は少し落ち着いたようでした。

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「最後に死ぬのが私で良かった。

 全ての家畜と家族を弔うことができた。

 死に逝く皆の手を握り
 精一杯の微笑みの中で送ることができた。

 弔ったことで、彼らはまた新しい
 幸せな生を得るだろう。


 最後に死ぬのが私で良かった。

 私を弔う者はいないが
 それは大地と風と太陽の神にお任せしよう。」

と男は穏やかな表情で語った。

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ここでまた1回つながりは切れて。
次の日、公園で朝日を浴びているとまたつながりました。
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太陽の光の中で
男は思った。

「私の中には赤く尖った石がある。
 これは私の痛みだ。

 太陽の神よ。
 どうかこの私の痛みの石を
 あなたの光で溶かしてください。

 この石はとても尖っていて
 私を傷つけるのです。」

そう願うと、

大地の上を漂うように揺れながら
子守歌が流れてきた。

男は気が付く。

「ああ。
 柔らかく温かいあの歌は
 幼き私に 母が歌ってくれた子守歌だ
 そして幼き我が子に 私が歌ってやったものだ。

 ああそうだ。
 私にも幼き頃があり
 母がいて父がいた。」


そう思った途端、男の胸の扉が開き
たくさんの祖先と子孫たちの列が見える。

「ああ。私もこの一員であった。

 私の世界では私は家族を失ったが
 今感じているこの温かな一筋の流れは
 祖先から子孫まで途切れることなく
 靱く続いている。

 ああ確かにこの流れがあったのだ。」


「子守歌が赤い石を溶かしていく。
 そうだったのだ
 この痛みはもともと愛であったのだ。

 私が悲しみと痛みのあまりに
 愛を凍結してしまったものが
 この石だったのだ。

 私が母に歌ってもらった子守歌
 私が子供に歌った子守歌が
 この石を溶かしていく。

 ゆるゆるとまた愛に還っていく。」



男はすっかり透明になり
太陽の前に立つ。


「太陽の神よ。
 私はまたあなたの光を
 受け取れるようになりました。

 私はあなたの光に満たされ輝いています。」


「そして鷹よ、風の王よ。
 あなたが、私と太陽をもう一度つないでくれたのだ。

 あなたの目はすべてを見ていた。
 あなたは見るものであり
 つなぐものであり
 届けるものだったのだ。」


「ありがとう鷹よ、風の王よ。
 あなたの透明な眼が全てを見ていてくれたのだ。」

モンゴルの朝焼け
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ここまでです。
何故、この男性は一族の流れを見たら
滞りが溶けていったのか。 言葉にするのが難しいのですが
この男性は自分を起点として
自分が失ったものを嘆いていたのですが 自分もかつて子どもであった。
それはつまり自分の前にも先祖がいて、
自分の後ろにも子孫がいること。 その流れを認識したことで
流れの中の1つの場所に楔を打ち込んで
固定していたような状態が解放されたのです。 それと、もうひとつ。 自分の認識していた世界では子孫達を失った。
それでも確かに繋がっていること、
その流れがある領域があると「分かった」こと。
(この「分かった」は頭ではなく存在全てでもってです)
それが彼を悲しみから解放しました。
Nilu

これで伝わるかなぁ・・・?

これは、1つの痛みのエネルギーが
その滞りを解消して大きな螺旋の渦へ
還っていったチャネリング(お話)です。 そしてそれはそのまま
私自身のエネルギーの解放を意味しています。
私は彼と一緒に1つの旅をしたのです。
Niluの顔
Nilu

  この記事を書いた人
 猫と昼寝をこよなく愛する50代。
 チャネリングセッションはこちら
 イラストサンプルはこちら

Niluの顔
Nilu

この記事を書いた人
猫と昼寝をこよなく愛する50代。
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